『もりのひなまつり』
こいでやすこ　作
出版社　福音館書店　こどものとも絵本

「うちのひとが　ひなまつりの
かざりつけをするまえに　かえってくればいいのですから」
箱から出してもらったお雛様はうれしそうに言いました。

「そうねえ　それじゃあ　でかけましょうか。」とねずみばあさんはいいました。……
(本文より)

森ののねずみこども会から、「ひな祭り会にお雛様を連れて来てほしい」という願いが書かれたお手紙をもらった、ねずみばあさんは、お雛様たちを連れて森へ出かけます。

行きはポカポカと暖かい日差しの中歩いて行ったのですが、ひな祭り会もそぞろ、夕方になりあたりは薄暗くなりチラチラと雪が舞い始めて…。


『もりのひなまつり』は、こいでやすこさんの作品で、福音館書店から出版されたこどものとも絵本です。美しいイラストと心温まるストーリーが、子供たちの心を豊かに満たしてくれること間違いありません。

もりのひなまつりでは、春がやってきて森のお祭りが始まる様子が描かれています。こいでやすこ独特の優しいタッチで描かれたキャラクターたちが、読者を森の中へ誘い込んでくれます。季節の移り変わりや、人とのつながりを感じさせる物語性豊かな物語は、子供たちだけでなく大人も楽しめます。

この絵本は、子供たちの想像力を育み、やさしい気持ちにさせてくれることでしょう。最愛の子供たちへの贈り物に、ぜひ一冊加えてみてはいかがでしょうか。