『あくたれラルフ』 さく・ジャック・ガントス え・ニコール・ルーベル やく・いしいももこ 童話館出版
『あくたれラルフ』
さく・ジャック・ガントス
え・ニコール・ルーベル
やく・いしいももこ
童話館出版
あくたれねこの、ラルフは、セイラのねこでした。
あくたれでも、セイラは、ラルフがすきでした。
(本文より)
「あくたれ」とは、わるさをしたり、悪口を言ったりすること。また、その人、あくたれ口、憎まれ口の意。
日頃から数々のひどいいたずら、あくたれぶりを発揮していたラルフ。
ある時家族でサーカスを見に行った時に、とうとうお父さんに、
「きょうのラルフのいたずらはひどすぎる!」とどなられ、サーカスに置き去りにされてしまいます。
サーカスで、ラルフは動物たちから、ひどい仕打ちを受けます。
本には、実にいろんな「あくたれ」が、詰まっています。
ラルフは、サーカスで1週間たってひどく痩せてしまった、とあります。
やがてラルフはサーカスを逃げ出し、そして初めて「寂しい」という気持ちを味わいます。