海のアトリエ 堀川理万子 偕成社 22x28cm
『海のアトリエ』
堀川理万子
偕成社
「おばあちゃん、この子はだれ?」
「この子は、あたしよ…
その絵を描いてくれた人のこと、
話してあげようか」
おばあちゃんの子どもの頃の
“とくべつな思い出“…
壁に掛けてある一枚の絵から、
物語は始まります。
おばあちゃんが子どもの頃、
ひとりの女性の絵描きさんと、
海が見えるアトリエで過ごした
夏の一週間の思い出が語られます。
おばあちゃんの語りが、
孫の“わたし“に、そして読む側にも
優しく伝わってきます。
子どもの頃のおばあちゃんが初めて、
「子どもを子ども扱いしないおとな」と出会い、
過ごした一週間。
海辺の景色がとても涼しげです。