『アイウエ王とカキクケ公』 武井武雄 原案 三芳悌吉 文と絵 童心社
『アイウエ王とカキクケ公』
武井武雄 原案
三芳悌吉 文と絵
童心社
昔、アイウエ王国という国があり、
隣にはカキクケ公国という国がありました。
サシスセ僧という坊さまがいて、
タチツテ塔という塔があり、…
お話の中は、最初から最後まで、固有名詞に
こんなふうにアカサタナ…のそれぞれの縦の行の名前が
ピッタリと付けられていてとても面白い。
平和な国の人々のところへ突然やってきた暗い日々。
内容は少しシビアなもの。
でも物語の最後には、人々に平和が訪れます。
あとがき(三芳悌吉さんが書かれたもの)を読むと、
この絵本が作られた経緯がわかり、
世界の歴史に作者お二方の人生が重なり、
偶然の中で誕生した絵本、運命のようなものを感じます。