『なくなりそうな世界のことば』 吉岡 乾 著 西 淑 イラスト 創元社 17x19cm
『なくなりそうな世界のことば』
吉岡 乾 著
西 淑 イラスト
創元社
世界で話されているおよそ7000語の言葉。
広い地域にまたがっていろいろな人、
さまざまな文化の中で話されている「大きな」ことばと、
数少ない人が特定の地域、
環境で生活している中で用いている「小さな」ことば。
今、世界では、メディア・ネット・科学技術の発展と共に
「小さな」言葉が消えていってしまっている。
この本は、そんな「小さな」言葉たちが
イラストと一緒に一冊に詰まっています。
“考えたこともないような遠いどこか“
で話されている、
“聞いたこともないような名前の言葉“
どんな人たちがどんな生活の中で、
どんな発想でその言葉を話しているのか
想像してみてください。
言葉と文化には密接な関連があり、
話すその地域の文化にも自然と触れることができる本です。
(「著者まえがき」より引用して紹介させていただきました。)
☆BOLTGEI ボルトガイ ダグール語
直訳すれば「なるようにしておけ」
それが草原の近くでは「鞍をつけずに」という形容詞や副詞としても用いられる。
馬上に生きる民族は、鞍をつけて馬の尊厳を奪ったりはしない。
なるようにしておいた馬で、その一生を駆けていく。…(本文より)
☆ツウォホ TS’IWOX ツィムシアン語
「寝る前におやつを食べる」
ツィムシアンの夕食は早い。
17時くらいには食べちゃって。
長い夜ああ暇だななんてご近所を訪ねておしゃべりタイム。
やがてまた小腹がぺこぺこになってくるのでおやつでもちょっとつまみましょう。
コーヒーに自家製パン、アップルパイにアイスクリーム、茹でたカニにスモークサーモン。おしゃべりもおやつも止まらなくなっちゃう。
…(本文より)