『きみはたいせつ』 クリスチャン・ロビンソン 作 横山和江 訳 BL出版 27x24cm
『きみはたいせつ』
クリスチャン・ロビンソン
横山和江
BL出版
表紙で、大きなプレイパラシュートで遊んでいる子ども達。
よく見ると肌の色も身につけているものも
みんなそれぞれ。
車椅子の男の子がいたり、
ハイハイしている子がいたり。
みんな違っています。
“きづかれないほど、
ちいさな いきものがいる。
なみにのって およぐものがいれば、
なみにはのらないものもいる。
さきに いくものがいれば
あとから いくものもいる。
みんなだいじだよ。
やっかいものだと おもわれるときも、
じぶんでは どうにも
できないときもある。
たいへんなことが おきて、
はじめから やりなおさなくちゃ ならなくても、
こころが ばくはつしそうになっても、
きっと だれかが
ささえてくれる。
とおくはなれて、だいすきなひとと、
あえないときがある。
ひとりぼっちで、たまらなく
さびししいときもあるけど、
きみは ひとりじゃない。…
どんな きみも たいせつだよ。“
(本文より)
「ぼくたちはみんな、どこかでつながっている。
そのことを今の子どもたちに伝えたい」と語っている
作者のクリスチャン・ロビンソンさん。
「じぶんがたいせつかどうか、
よくわからなくなった きみへ。」
と冒頭にメッセージがあります。
言葉と絵のメッセージが、
凝り固まった心をほっと和ませ、
楽にしてくれるような絵本。
大人にも子どもにも、
おすすめしたい1冊です。