『ポチャッ　ポチョッ　イソップ』
　かえるのくににつたわるおはなし
　アーサー・ビナード・再話
　スズキコージ・絵
　玉川大学出版部

湧水の沼地に平和なカエルの国がありました。
カエルたちは自由に飛び込んだり好きなだけ泣いたり、
平和に暮らしていたのですが。
こんなに平和ではいけないと考えるカエルもいました。…

（今の時代の「自由」をイソップは2000年も前にしっかり語っていたのです）

平和に暮らせることが一番の幸せなのに、
カエルたちは、強い王様、強いリーダーの存在を望むのでした。

小さい頃からイソップに触れ、
物事を考える土台の一つになっていったという、
画家のスズキコージさんの絵が黒い背景の中に映えます。