『旅する小舟・Zwerveling』 ペーター・ヴァン・デン・エンデ作 求龍堂 23x31cm
『旅する小舟・Zwerveling』
ペーター・ヴァン・デン・エンデ作
求龍堂
2人の人物が、
一枚の紙から、一隻の小舟を織り上げるところから
物語が始まります。
小舟は海に放たれると、
たったひとりで果てしなく、
広い海に向かって旅に出ます。
『紙でできた小舟は、小さくて弱い。
読み手はその小舟と一緒に旅をするうちに、
自分もちっぽけな存在になって、
広大な世界の美や不思議や恐怖を体験することになる。』
(翻訳家 岸本左知子さんの言葉より引用)
『小舟は世界の中心ではない、世界こそが中心なのです。
小舟は私たちの目を世界に向けさせ、
自分たちもまた大きな世界の端っこに息づく小さな存在だと気付かせてくれる、
そういうものなのです。…』(作者より)
この絵本には、いっさい言葉がなく
一度見ただだけでは理解し難いのですが、
何度も見ていくと、絵本のあちこちに
いろんな遊びが散りばめられていたり、
いろんなことに気づくことができます。