かわにくまがおっこちた リチャード・T・モリス 著 レウィン・ファム 絵 木坂 涼 訳 岩崎書店 31x23cm
『かわにくまがおっこちた』
リチャード・T・モリス 著
レウィン・ファム 絵
木坂涼 訳
岩崎書店
むかしむかし あるところに かわが いっぽん ながれていました。
ひるも よるもながれていました。
でも かわは じぶんが かわだということを しりませんでした……、
あることが おきるまでは。
(本文より)
この絵本は、最初シンプルな白と黒だけで始まり、
やがて色とりどりに賑やかになっていきます。
「私たちを繋いでいるものは、私たちを分断しているものよりも偉大だと言うこと、
そして互いに隔たっていたとしても、その人らしさ、
それぞれの持ち味が集まって同じ川を一緒に下っていると気付かされる…」
(画家のレウィン・ファムさんのあとがきより)
「時として、他者を受け入れるのはそう簡単なことではない…
けれど、異なる他者との結びつきがなければ、
人間は己の一番の長所にも気づくことができない。
この絵本は、
「危険を承知でやってみよう!」
「飛び乗ろう!」
「力を合わせよう!」
「互いを信頼しよう!」
「一緒に冒険しよう!」と誘っている。
一緒に丸太の舟に乗り込んで楽しんでほしい。」
(著者のリチャード・T・モリスさんのあとがきより)
お話は、むかしむかし…とゆっくり始まり、
川下りのようにどんどん加速して生き生きと勢いづいて、
色づいていきます。
子どもから大人まで楽しめるお話。