『こびん』
松田奈那子
風濤社　

女の子から預かった大切なもの。
波に揺られてたどり着いたのは、
見たこともない場所。
出会った人からまた新しい返事を預かって、
広い海を、
こびんは波に揺られていきます。

言葉は通じなくても、
想いはつながっていく。

世界をめぐるこびんのお話です。
（絵本に添付されている小冊子の作者からの言葉から抜粋させていただきました。）

海を渡って、流れ着いた場所で、
“ぼく“をひろった誰かは、
また誰かに届くように、
大切なものを入れた“ぼく“を
海に帰します。

そしてやがて、
懐かしい気持ちがする場所へ…

ページをめくっていくと、
行き先のきまっていない海を渡っていく
こびんになったような、
広い広い海を、ふわふわと揺られ、
まるで旅をしているかのような気分になります。

とっても素敵な物語です。