女王さまの影 動物たちの視覚のはなし シベール・ヤング 作 千葉 茂樹 訳 BL出版 23x29cm
『女王さまの影
動物たちの視覚のはなし』
シベール・ヤング 作
千葉茂樹 訳
BL出版
楽しい舞踏会の最中に、突然の停電。
まもなく明かりは戻りましたが、
女王さまの影が盗まれて・・!
誰が影を盗んだのか?
名探偵のシャコが、他のゲストの動物たちを順番に調べていきます。
「見る」とはどういうことなのか・・。
この絵本には9種類の動物たちが登場し、
それぞれの視覚について、どう見えているのか、
その動物ならではの特質などを、
女王さまの影を探しながら教えてくれます。
生き物それぞれに、
見えている世界が違うことを
知るきっかけになる絵本です。
同じ人間でもある事実に対して、
ものの見方はそれぞれだということも
改めて感じます。
「人間の目では捉えることのできない赤外線は、
マムシがもつピット器官では感知できる。・・
同じく人間の目では見えない光、紫外線は、
昆虫の多くや、鳥の一部など、
光を感じる視細胞で捉えることができる動物もいる。」(本文より)
人間が普段視覚で認識していない事実。
後書きでわかりやすく解説してあります。
お子様と一緒に、
また大人の方にもおすすめの絵本です。