もりのおるすばん 丸山 陽子 童心社 27x19cm
「もりのおるすばん」
丸山陽子 童心社
おおきなもりのなかに ちいさなおうちが たっていました。
その おうちのまえを やまから くまがやってきて
どっし どっし どっし どっしと
おおきなからだを ゆらして あるいていると
おうちのなかから
おんなのこがでてきて
「しずかに しずかに」と いいました。
(本文より)
森にあるお家でお留守番をしている女の子は、
家のそばまで、音を立ててやってくる動物たちに
「しずかに しずかに」とお願いします。
動物の歩く足音や、
キツツキが木を突く音…。
気になって仕方がないという様子です。
「どうして?」とリスがたずねます。
「どうしてかっていうとね
わたしのおとうとが
おひるねをしているの」
眠っている弟を起こさないように
一生懸命なお姉さんの気持ちが伝わってきます。
「いいにおいがする」
「ほんとうにいいにおいがするね」
すやすや眠っている
可愛い赤ちゃんの弟。
動物たちといっしょに囲んで
子守唄を歌ってあげます。
なんともほのぼのとした、
とっても素敵なお話しです。