こねこのぴっち ハンス・フィッシャー さく・え 石井 桃子 訳 岩波書店 岩波子どもの本 21x17cm
「こねこのぴっち」
ハンス・フィッシャー 文・絵
石井桃子 訳
岩波書店 岩波の子どもの本
作者ハンス・フィッシャー氏が
幼い娘のために作ったという絵本。
グリム童話が好きだった彼は、
「ブレーメンのおんがくたい」(1944)を初めて作り
「ならずもの」(1945)
「ながぐつをはいたねこ」(1957)と絵本にしています。
お話も絵も自身で描いた絵本には
「たんじょうび」(1947)そして、この絵本
「こねこのぴっち」(1948)があります。
この2冊も小さい娘さんにせがまれてできたもので、
文と絵を一緒に次々と作っていき、お話の進行から、自ずと絵が生まれ
その絵がまたお話を先に進めていくような趣があって見るものを次へ次へと連れて行ってくれる、本当に楽しい絵本です。…
絵本に挟まれてある付録小冊子には
ハンス・フィッシャー氏のエピソードがいろいろと書かれてあります。
いろいろと想像しながらまた、
絵本を見るとさらに楽しめます。
**あらすじ***
五ひきのこねこが生まれました。
その中に、一番小さくて、おとなしいこねこがいます。
ひとりかごのなかで考え事をしていますので、犬のべろは、他のこねこのように遊ばないぴっちを心配してみていましたが……
そんな心配をよそに、ぴっちは家を出て冒険に出かけるのでした。
表紙から見返し、扉のページから終わりまで
本当にどのページも宝物にしたくなる可愛いぴっちの絵本です。