おちゃのじかんにきたとら 作・ジュディス・カー 訳・晴海 耕平 童話館出版 26X19cm
ソフィーはドアをあけました。
すると、そこには、おおきくて
毛むくじゃらの、しまもようのとらがいました。
とらはいいました。
「ごめんください。
ぼく、とてもおなかがすいているんです。
おちゃのじかんにごいっしょさせていただけませんんか?」
おかあさんはいいました。
「もちろん、いいですよ。
どうぞおはいりなさい。」
(本文より)
お茶の時間にきたとらは、テーブルに着くと、
サンドイッチ、パン、ビスケット、
ケーキを全部食べて…
ティーポットのお茶を全部飲み干し、
それだけでは足りなくて家の中の食べ物を
全て食べ尽くしてしまうのでした。…
お母さんとソフィーは
それでもずっとにこやかな表情で
とらに優しく親しみを持って接しているように見えます
とらは帰って行くのですが、
お父さんの為の夕飯がないと気づいて
お母さんは初めて曇った表情をします。
そして、お父さんが帰ってきて、
一家はレストランに出かけます。
何故か、憎めないとら…
そして優しい家族。
ラストまで不思議な面白さに包まれるお話です。