旅の絵本 Ⅵ (6)デンマーク編 アンデルセンの世界 / 安野 光雅 /福音館書店 / 26×23cm
安野光雅さんの、「旅の絵本」のシリーズ6冊目は
デンマーク『アンデルセンの世界』です。
表紙を開くと、まず赤と白の潔いストライプ柄が目に飛び込んできて
デンマークらしさ、ヨーロッパらしさを感じます。
表紙、裏表紙は、デンマークの伝統的な競技が描かれています。
(馬に乗って走りながら小さいリングを槍で突き通す)
安野光正さんのあとがきには、「およそ40年ばかり前」(安野さんのお言葉)に、
ご自身がヨーロッパに行き、コペンハーゲンに初めて降り立った時のエピソードが描かれています。
町が霧に包まれていたこともあって、童話の世界にいるような気がしたと
その時の心情を綴っています。
表紙から、扉、その後も1ページづつの場面ごとの解説が、
ページ最後に7ページにわたって安野光雅さんの言葉で掲載されています。
この絵本の中にはアンデルセン童話を連想させる場所がいくつも登場します。
最後のページには人魚姫が登場。
安野さんは、解説で、
「今では人魚姫がアンデルセンの、そしてデンマークのシンボルのように思えてきましたので…また人魚姫の像を描いてしまいました。」と締めくくっています。
作者の紹介を写真13枚目にあとがきより掲載いたしました。