今日は、ももちゃんの、はじめてのピアノの発表会の日です。
とても緊張した表情のももちゃんが描かれていて
ドキドキしているのが伝わってきます。

先生は、「いつものように弾けばいいからね」とニッコリ笑って言ってくれます。
楽譜を握りしめ、自分の順番を待っているももちゃんは、
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」という小さな声を聞きます。

舞台裏の緊張感と、ももちゃんが見た不思議な世界。
ダークな色合いの中の、ももちゃんの真っ赤なドレス。
次第に生き生きしてくるももちゃんの表情。
発表会が進んでいく、緊張感も手伝って、見どころが満載の
素敵な絵本です。

みやこし　あきこさん
1982年、埼玉県生まれ。
武蔵野美術大学卒業。在学中より、絵本を描きはじめる。
2009年「たいふうがくる」第25回ニッサン童話と絵本のグランプリで大賞を受賞し、
絵本作家デビュー。
他作品に、「のはらのおへや」「とびらの向こうに」など。
ピアノ発表会で弾いた思い出の曲はノクターン。
東京在住。