紙ひこうき、きみへ 野中柊・作 木内達朗・絵 偕成社 21×15cm 厚さ約1cm
本文より
「ふりむくと、リスがいました。
たぶん、リスです。でも、シマリスではありません。
キリリよりひとまわりほどからだが大きく、
毛色がまったくちがっていました。
キリリはこんなリスをみたのははじめてでした。
でも、どうしてなのでしょう?
はじめてだけど、待っていた
このリスが会いにきてくれるのを、
長いあいだ、待っていたのだ、と思いました。」
(途中抜粋)
朝、目が覚めて、
シマリスのキリリは、思いました。
今日は何か特別なことがあると。
その日、青い紙飛行機のお手紙が、
キリリのおうちに届くところから。物語は始まります。
野中柊さん
1964年生まれ。立教大学卒業後、ニューヨーク州在住中の1991年に
「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー。
小説に、「小春日和」「銀の糸」「公園通りのクロエ」などがある。
他、童話、絵本多数出版。
木内達朗さん
1966年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業後、渡米。イラストレーションの勉強を始める。
絵本「氷河ねずみの毛皮」「あめぽぽぽ」「ゆきふふふ」「あかにんじゃ」など多数。