『さくららら』 升井純子 文 小寺卓矢 写真 出版社 アリス館
『さくららら』
升井純子 文
小寺卓矢 写真
出版社 アリス館
ここはほっかいどう
いま4月
こんもりとした雪のなか
わたしは いるよ
(本文より)
卒業、入学と続く季節ですね。
桜の花、今年はいつ咲き始めるのかな、と気になる季節でもありますね。この絵本の帯の、
「わたしがさく日は、わたしがきめる」の文にドキッとします。
出版社さんの本の紹介文より
北国にある桜の木は、じっくり開花の準備をします。
自分の咲く日は自分で決める、さくらちゃんを、まわりも温かく見守ります。…
写真家の小寺卓矢さんの言葉より
「人のおもいどおりにならないからこそ自然は素敵なのかも」
作家の升井純子さんの言葉
「水や養分を得て、光を浴びて「さあて、いくか」と踏み出すのは本人です。その心意気を静かに見守りたい」…
この絵本のさくらちゃんは、少し不安もあるけれど、ゆっくりじっくり準備して、自分の一歩を踏み出します。
春の素敵な一冊です。