『かあさんねずみのおくりもの』
　谷真介・ぶん
　赤坂三好・え
　小峰書店

雪の野原でネズミのこどもたちは、赤い手袋をひとつ、見つけました。
お家へ運んでくると、かあさんネズミは、手袋から素敵なものをいっぱい作ってくれました。
まるで魔法使いのように・・・。

1980年に初版発行された絵本。どこか懐かしい雰囲気、暖かみがあります。

5ひきののねずみの子ども達は、最初は仲良く手袋の中に入ったりして遊んでいるのですが、案の定そのうちにけんかが始まります。
（優しいかあさんねずみも、やっぱり怒る時は怒るんですね。）

それでも大胆なアイデアで、ねずみの子どもたちを満足させる。母の賢さ、温かさを感じる、冬のある日の素敵な物語です。