『ピッツァぼうや』 ウィリアム・スタイグ作 木坂涼 訳 らんか社
『ピッツァぼうや』
ウィリアム・スタイグ作
木坂涼 訳
らんか社
友だちと外で遊ぼうと思っていたのに、雨が降ってきてしまい、ご機嫌斜めになっている男の子ピート。
ピートのお父さんは、
「なにかいい手はないかな?」と考え、ユニークで素敵なアイデアを思い付きます。
「もし 誰かが ご機嫌斜めだったら
どうする?」
「そんなの かんたん! いますぐ
ピッツァにしちゃうのさ!」
作者のウィリアム・スタイグの
末娘のマギーへ想いが伝わってくるようです。
子どもって、大人が気持ちを入れて、自分と本気で遊んでくれているかどうか、ちゃんと見ていたりしますね。
お父さんがピートと、本気で一緒に楽しもうとする気持ちが伝わってくるような楽しさ溢れる絵本。
ご機嫌斜めだったピートが、一番最初にニコッと笑顔を見せた時や、完全に上機嫌になった時など、そのタイミングが愛おしくてたまらないです。