『ふゆのおばけ　』こどものくに傑作絵本
せな　けいこ　作・絵　
金の星社　

ねえ、おはなし　してよ。
おばけのはなしが　いいなあ。

だって　おばけは　なつ　
でてくるものよ。

どうして　ふゆは　でないんだろう。
つまんないから　おばけをかこう。
これは　ぼくの　らくがきのばしょ。

よる　ねようとおもったら
らくがきおばけが　ぬけだして

おーい　おばけの
くにへ　いこうよ。…
（本文より）

らくがきおばけは、
「どんなおばけに会いたいの？」と
ぼくに聞きます。


（せなけいこさんのあとがきより抜粋）
「…昔々、クーラーがなかった頃には、おばけの話でゾッとして、
涼しい気持ちになったのでしょう。
が、冷暖房完備の現代は、一年中おばけを楽しもうではありませんか！
おばけの方だって退屈しているから喜びますよーきっと。
ゆきおんな、かっぱ、ひとつめこぞう、
かさばけ、ちょうちんこぞう、すりばちこぞう、
ばけねこ、ろくろっくび、おおにゅうどう。

こんなにたくさんのおばけたちが冬に集まったら、
何して遊ぼう！
雪合戦がいいな。
白い雪を丸めてーわーい、私も仲間に入れて！！」