ボタンちゃん 小川 洋子 作 岡田 千晶 絵 PHP研究所 25x20cm
アンナちゃんが、
お出かけの時だけに着る
とっておきのブラウス。
そのブラウスの
一番上にとまっているのが
丸いお顔のボタンちゃんです。
ある日、
とめていた糸が
切れてしまったのです。
いつも一緒の
ボタンホールちゃんの姿が
みるみる遠ざかり…。
「わたし、ころがるのに
ちょうどいい形をしているんだわ。」
コロコロコロというリズムにのって、
転がっていくと、
ボタンホールちゃんと別れた
心細さも忘れて、
ボタンちゃんの心は
なんだか軽くなってゆくのでした。
アンナちゃんの成長を、
いつもあたたかく見守っている、
もの達からの目線に包み込むような優しさを感じます。
小さかった女の子が成長していく時に周りが感じる
嬉しいような寂しいような。
ちょっぴり切ない、優しさが溢れる
お話です。