105にんのすてきなしごと カーラ・カスキン 文 マーク・シーモント 絵 なかがわ ちひろ 訳 23x18cm あすなろ出版
きんよう日の 夕方です。
外はだんだん 暗くなり
ぐんぐん寒く なっていきます。
たてものの窓に、ぽつり ぽつりと
あかりが灯り初めました。
大きなまちの
あっちの家や
こっちの家、
そして 橋の向こうの家の中で
105人の ひとたちが
しごとに出かけるよういをはじめました。
(本文より)
105人のひとたちは、それぞれの家で
お風呂に入り、
着替えをし、
出かける準備をして、
まちの真ん中にある、
音楽ホールに集まるのです。
105人の人たちは、
お風呂の入り方も、服を着る順番も
年齢も、家族も、趣味や考え方も違います。
けれどある夜、一つの場所に集まり、
心を一つに寄せます。
美しい音楽をつくりあげるために…。