「タケノコごはん」ポプラ社 大島渚 文 伊藤秀男 絵
タケノコごはん」ポプラ社
大島渚 文 伊藤秀男 絵
戦争が始まってすぐには、主人公をはじめ当時の子ども達にとってまだ戦争はどこか遠くの国でおきているような感覚だったのかもしれません。けれど、友達のお父さんが戦争で亡くなり、そして学校の担任の先生も戦争に行くことになった。
先生が出征後しばらくして、戦死されたという話しを聞いて、「あんなにつよそうなたくましい先生が死ぬようでは戦争は大変なんだなあと思いました。」とあります。
そしてしばらくして、今度は新しく来ていた優しい担任の先生も、とうとう戦争に行かなければならなくなった、と。
遠くにあった戦争が主人公の間近にじわりじわりと迫ってきたのです。
このお話は、映画監督だった大島渚さん(2013年1月に死去)のお父様が渚さんの小学校3年生の時、
[お父さんかお母さんの子ども時代の思い出を作文に書いてもらう]という宿題が出て、書いてもらったものだそうです。(あとがきより)
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