『サンサロようふく店』 作・絵 アン・セゾン 訳 林木林 TOYパブリッシング
『サンサロようふく店』
作・絵 アン・セゾン
訳 林木林
TOYパブリッシング
「ねえ、ようふくって なあに?」
「せいようの人がきるふくだってさ」
「どうして くびに おびなんか まいているんだろう」(本文より)
この洋服店の主はドックさん。
町の誰よりも先に洋服をかっこ良く着こなしていた人です。
ドックさんは、生まれつき手先が器用だったので誰にもおそわることなく、見よう見まねで洋服を仕立てる技術を身につけていました。…
親子三世代で紡いでいくある洋服店のおはなしです。
“どこまでも ていねいに しごとをする 人の手にかかれば
ハサミは いつも 正しく 切り取る。
はりと糸は、小さな 切れっ端さえも みごとに つなぐ…
一着のようふくからは、
したてる人と 身につける人の
生き方まで みえてくるものです。”
(本文より)