『ポストのポス』 文・え Satoko CHICORA BOOKS 21x21cm
『ポストのポス』
文・え Satoko
CHICORA BOOKS
小さな町の、郵便ポストのポスのお話。
ポスは、手紙を入れてくれる人がひとりも来ない日もありましたが
毎日毎日ただ、じっと立って、みんなが来るのを待っていました。
ポスは、手紙を入れてくれた人達の表情や仕草などから、
いろんな
“そうぞう“をして遊んでいました。
ある日、見かけない女の子がやってきて、
その子は、ひとつため息をついて、うなずいて、
やっと、ポスの口にストンと手紙を入れました。…
誰もが知っているポストの
誰も知らないものがたり。
同じ場所に立って、過ぎていく季節、
春・夏・秋・冬を感じ、
いつも待っているばかりだったけれど…
ちょっぴり切なく、
けれどとても温かい、素敵なお話です。