『10にんのゆかいなひっこし』 安野光雅 童話屋 26x21cm
『10にんのゆかいなひっこし』
安野光雅
童話屋
10にんのこどもたちは ひだりがわのいえにすんでいましたが、
となりのいえにひっこすことになりました。
そして 1人づつ じゅんばんにひっこしをしました。
だからページをめくっていくとひだりのいえでは1人ずつへっていき、
みぎのいえでは1人ずつふえていくことになります。……(本文より)
左のページのトンガリ屋根のお家から、
右のページの平な屋根のお家に、
10人の子どもたちが順番に
お引っ越しをしていきます。
ページをめくるたびに、左から右へ1人づつ。
どのお部屋から、どのお部屋に移ったのか、
まだお引っ越しをしていない子どもの姿と、
もうお引っ越しを済ませた子どもの姿が、
穴あきの窓から見えています。
「数を数える本だといって、大人が無理に何かを教えようとするのではなく、自分の力でこの本の中の数の仕組みを掴み取って貰えば、それが理想なのだが…」
と、作者、安野光雅さんは、親子でこの絵本を楽しむ時のヒントを絵本の解説に残してくださっています。