ねこのオーランドー 3びきのグレイス キャスリーン・ヘイル さく こみやゆう やく 好学社 21x25cm
『ねこのオーランドー 3びきのグレイス 』
キャスリーン・ヘイル さく
こみやゆう やく
好学社
グズベリーのような、
緑の目をした
マーマレード色の猫、
オーランドー。
ある日、オーランドーは、
奥さんのグレイスに、
「もうすぐクリスマスだね」
と言いました。
するとグレイスは、
「そうね、じゃあ、プラムのプディングと、
ミンスパイを作りましょう」と言いました。
そこから、物語は、始まります。
オーランドーは、奥さんのグレイスがプディングを作り始めると、
そら跳ぶ絨毯の“ファティマ“に、3びきの子猫を乗せて、
クリスマスプレゼントを買いに、出かけます。
オーランドーは、ファティマをふとんたたきでやさしく叩くと、
ファティマは喉をごろごろならしながら、ふわりと宙に浮かんで、
窓から出ていきました。
外はペルシャ猫の毛のような、
ふわふわした雪が降っていて、
まるで毛布のように通りを覆っていました。
街はひっそりとしていて、
ひげが一本落ちただけでも聞こえるような静けさでした。…
作者 キャスリーン・ヘイルはイギリス、スコットランド生まれ。
さまざまな職に就いたが、本のカバーや挿絵、ポスター等の仕事をするようになり、
1938年、『ねこのオーランドー』(福音館書店)を発表。
元々は2人の息子たちのために飼い猫をモデルにして作ったお話でした。
(作者紹介より抜粋)