わたしは樹だ 文・松田 素子 絵・nakaban アノニマスタジオ 22x16cm
ちいさなたねだったわたしが、
こんなに大きな樹になるなんて、
ふしぎだとおもうかい?
わたしが、とくべつだったわけではない。
わたしはただ生きることをやめなかっただけだ。でも…わたしは
わたしのちからだけで生きてきたわけではない。
わたしはしっている。
わたしを生かしてくれるものたちがいることを。
わたしとつながっているものたちがいることを…。(本文より抜粋)
最初は小さな種だった「倒れた木の上で生まれた」一本の大きな樹が、
すべてものとつながり合い、支え合いながら、今ここにあるということを語ります。