おふろばをそらいろにぬりたいな R.クラウス 文 M.センダック絵 大岡 信 訳 岩波の子どもの本 岩波書店 21×17cm
おふろばを
そらいろに ぬりたいな
だいどころを
きいろに ぬりたいな
あそびばの かべは まっしろにぬって
てんじょうは どのへやも
みんな みどりいろさ (本文より抜粋)
「ぼく」が夢みるおうちは
空想の中で果てなく…
どこまでも膨らんでいきます。
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言葉のえも言われぬ軽やかな詩と
生き生きした命と、
色彩を求める子どもの素敵な絵とが両々相まって
豊かで意味深い幼児絵本を生み出している。
この本の子はおふろばをそらいろにぬりたいのだ、
しかし父親はまあ当然のことだが、それをさせない。
そこでこどもはもし自分が家を持っていたのなら、
こういう風に塗りたいなと思うやり方を夢見る。
この子の考え、アイディアは一度でも自分の身の回りを
思う通りにして見たいと空想したことのある子なら誰にでもわかり、
支持されることだろう。
モーリス・センダックの絵は
この空想世界の興奮と喜びを余すところなく捉えている。
(訳者 大岡信さんの言葉より抜粋いたしました。)