マッチうりの女の子 作 ハンス・クリスチャン・アンデルセン 絵 スベン・オットー 訳 乾 侑美子 童話館出版 29×21cm
身を切られるように寒い夕方、
それは一年最後の大晦日の日のことです。
一人の貧しい女の子が寒い街を歩いていました。
帽子も被らず足は裸足です。
とても悲しいお話ですが、ラストは少女は可愛がってくれた祖母が現れ優しく抱きしめ、
天国へ登って行きます。
アンデルセン童話のひとつとしてあまりにも有名なお話ですね。
書籍以外でも、オペラ、実写映画、アニメ、などにも。
アンデルセンは、一枚の木版画から着想を得てこの作品を書いた。1845年11月、彼のもとに編集者から手紙と3枚の絵が届いた。この中の一枚を材料に童話を描くようにという依頼なのだが、彼が選んだのがマッチを持つ少女の後ろ姿を描いた木版画だった。物語が出来上がる過程には、いろいろな説がある。1845年12月に出版されたデンマーク民話カレンダー1846年版が初出版だった。アメリカの絵本では、主人公の女の子は死ぬ直前に心優しい金持ちに助けられるという結末に改変されている場合があるという。